研究ハイライト

今から4~3万年前の海面水位は低かった!

-“地球寒冷化”時期の全球平均海面水位の低下傾向を高精度復元-

2026.10.16

  • 公立大学法人福井県立大学
  • 国立大学法人琉球大学
  • 国立大学法人東京大学 大気海洋研究所
  • 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学
  • 国立大学法人九州大学
  • 国立大学法人東北大学

 福井県立大学恐竜学部(元琉球大学理学部)の藤田和彦教授は、琉球大学・東京大学・名古屋大学・東北大学・九州大学・シドニー大学との国際共同研究により「今から約4~3万年前の地球全体の平均海面水位は現在を基準として約-101 メートルから-119 メートルであり、約3万5千年前から急激に低下していき、最後の氷河期の最盛期に突入したこと」を世界で初めて明らかにしました。この研究成果は現代の地球温暖化とは真逆の“地球寒冷化”の時期に海面水位がどのように低下し、氷床がどの程度発達したのかを知るうえで重要な成果であり、地球温暖化予測モデルの精度向上にもつながります。

 この研究成果は地球惑星科学分野の著名な国際学術誌『Earth and Planetary Science Letters』に10月3日付でオンライン版に公開されました。

約4万年前から1万8千年前にかけての全球平均海面水位の変動史
図. 約4万年前から1万8千年前にかけての全球平均海面水位の変動史(単位:メートル)。濃い青色の線は全球平均海面水位を示す。青色の網掛けは95%信頼区間を示す。破線は、全球平均海面水位の変動史における5つの期間の境界を示す。LD:最終退氷期、LGM:最終氷期最盛期(最新研究に基づきLGM-aとLGM-bに区分)、MIS 3:海洋酸素同位体ステージ3。

論文情報

表題:Global mean sea-level fall from late Marine Isotope Stage 3 into the Last Glacial Maximum inferred from Great Barrier Reef large benthic foraminiferal assemblages (和訳:グレートバリアリーフの大型底生有孔虫群集から推定された海洋酸素同位体ステージ3から最終氷期最盛期にかけての全球平均海面水位の低下)
著者:Kazuhiko Fujita1, Choko Nakada2, Noriko Yagioka2, Yosuke Miyairi3, Marc Humblet4, Hironobu Kan5, Yasufumi Iryu6, Jody M. Webster7, Yusuke Yokoyama3
掲載誌:Earth and Planetary Science Letters

DOI:10.1016/j.epsl.2026.120379

詳細は 福井県立大学 の
サイトをご覧ください。

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