活動報告

活動報告

2026.9.4

WPI-AIMEC 融合研究ワークショップ 2026を開催

2026年7月13日~15日、東北大学片平キャンパスにて「WPI-AIMEC Fusion Science Workshop 2026」を開催しました。本ワークショップは、WPI-AIMECが3つの ”クラスター” を形成して分野融合研究を推進するとともに、多様な背景を持つメンバーが互いを尊重しながら協働できる国際研究拠点として、その基盤を強化することを目的としたものです。日本各地および米国からAIMECメンバーが参加し、クラスターごとの研究に関する議論をするとともに、科研費申請、科学コミュニケーション、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)をテーマとするセッションを実施しました。本ワークショップは、リサーチ・アドミニストレーター(URA)および東北大学特任准教授(運営)である、プログラムコーディネーター Alan Yee、アウトリーチ・教育コーディネーター Nadine Dion、科学コミュニケーター 飯田 綱規が企画・運営しました。

WPI-AIMECは、2026年度に分野融合研究を促進するためのグランドチャレンジを表明するとともに、3つのクラスターを設置しました。須賀 利雄 研究所長と安藤 健太郎 研究推進企画部長が中心となり、この新たな研究体制と今後の方向性について拠点全体で共通理解を深めました。その後のクラスター別セッションでは、各フラッグシッププロジェクトについて、研究上の課題、目的、アプローチの案を整理し、今後の研究を具体化するための土台作りについて検討を深めました。

科研費ワークショップでは、WPI-AIMEC研究員の井龍 康文 教授(東北大学)が講師を務め、日本学術振興会(JSPS)の科学研究費助成事業(科研費)の申請プロセスや、効果的な申請書の作成方法をレクチャーしました。若手研究者をはじめとした多くの参加者が、9月の科研費申請に向けて役立つ知識を得る機会となりました。

科学コミュニケーション・ワークショップでは、分野を越えたコミュニケーションや非専門家への伝え方を学びたいというAIMEC研究者からの要望をもとに、WPI-AIMECとMadeline Go氏(デューク大学プラット工学部Senior Communications Specialist)が共同で設計しました。参加者はGo氏による助言のもと、相手に応じたメッセージを作る方法、関心を引く導入のつくり方、ビジュアルを分かりやすく構成する方法などを実践的に学びました。また、WPI-AIMECポストドクトラル研究員 Lael Wakamatsu博士(JAMSTEC)が、Canvaを使った科学ビジュアル作成の方法を紹介しました。多くの参加者がコミュニケーションのアイデアを得るとともに、それを実践する自信を持つ機会となりました。

さらに、AIMECのDEI委員会は、これまでに実施したAIMECメンバーへのアンケート結果を踏まえ、Dale Carnegie Training社による日英二言語の研修「How to Create an Inclusive Workplace」を実施しました。研修では、目に見える多様性と目に見えない多様性、無意識のバイアス、性格タイプの違いを尊重することなどについて学びました。参加者からは、対面で集まることで職種を越えて関係を築きやすかったという声や、新たな学びがあったという声が寄せられました。多様なメンバーが集うAIMECにとって、さまざまなニーズに応える二言語での研修機会を継続的に設けることは重要な意義を持つとみられます。今回の研修は、DEIについて拠点内で共通の基礎理解を形成する機会となりました。

JST-ASPIREの支援を受ける大学院生2名も、科学コミュニケーションとDEIの両ワークショップに参加し、実践的なスキルを学ぶとともに、AIMECの研究者たちと国際的な交流を深めました。

DEI研修にて

WPI-AIMECのメンバーは日本各地や海外の複数拠点で活動しているため、対面で集まる場は限られています。今回の3日間のワークショップは、メンバー同士の関係を深めるためのスキルを身につけるとともに、3つのクラスターを前進させる機会となりました。WPI-AIMECでは今後も、分野融合研究を推進する取り組みを続けていきます。

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