皆さん、こんにちは。今年(2024年)5月から「変動海洋エコシステム高等研究所(WPI-AIMEC)」の顧問に就任した花輪公雄です。どうぞよろしくお願いいたします。
まず、自己紹介です。私は1952年の生まれで、高校を卒業後、東北大学理学部に進学しました。学部・大学院とも地球物理学教室の海洋物理学講座で過ごし、修了後、教員となりました。この講座は1971年にできた全国で3番目の海洋物理学の講座で、初代教授には鳥羽良明先生(1931-2022)が就任されました。1994年4月、私は鳥羽先生の後を継いで講座担任となりました。翌1995年、大学院重点化により講座名称が地球環境物理学講座となりましたが、中心となる学術分野は引き続き海洋物理学です。
東北大では2012年4月に里見進総長が就任しましたが、私は教育系の担当理事として執行部に加わりました。そのため、2012年4月からの講座担任は、このWPI-AIMEC拠点長である須賀利雄教授に引き継がれました。そして2018年3月、私は理事の任期満了とともに東北大を定年退職いたしました。その後2021年4月から3年間、山形大学の総務系の理事・副学長を務め、この3月に任期満了で退職いたしました。
これまで、海洋の研究に加え、東北大と山形大という二つの大学の運営にも携わってきましたので、それらの経験を本WPI-AIMECの研究や運営に活かすことが出来ればと思っております。微力ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、日頃の議論を通じて内部へアドバイスするのもよいですが、対外的にも私なりにWPI-AIMECの活動内容を分かりやすく伝えることが出来ないかと考えました。そして思いついたのが、このコラム「海の杜」の開設です。WPI-AIMECの背景や目的、そして行われている研究などを、出来るかぎりかみ砕いて多くの方々にお伝えします。
「海の杜」では、少し制限を付けて執筆したいと考えています。まず、ウェブサイトへの掲載は毎月1回とすることといたします。また、コラムの分量も1回あたり1,000字程度といたします。今回の分量が約1,000字です。毎回テーマを決めて、皆さんに知っていただきたいことを解説します。まず、次回から数回をかけて「WPI事業」の背景や目的について紹介します。WPIとはどんな事業で、その目的は何なのか、AIMECの他にどんなプロジェクトが動いているのか、などなど。このコラムを気軽に楽しんでいただけたらと思います。
なお、「海洋瑣談」と題するコラムも併せて開設します。このコラムでは、海洋や気象、気候に関するテーマで、私が考えたことや感じたことを紹介したいと思います。
※当コラムの内容は、WPI-AIMEC全体の発表としてではなく、顧問としての一見解を示すものです。
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