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2026.5.18
2026年3月14日、宮城県仙台第三高等学校の2年生が、WPI‑AIMECの仙台青葉山オフィスにて「海・知る・わかるトークセッションー海の環境問題を、対話から考えるー」を開催しました。高校生、大学生、教員、大学教授、研究者、そしてAIMECメンバーが集まり、多様な立場の人々がどのように協力して海洋環境の課題に取り組めるかを探りました。
まず、仙台第三高等学校と宮城県利府高等学校の生徒が、沿岸域のプラスチックごみ問題と、海岸で見られるリップルマークがどのように形成されるかについて発表しました。続いて、川村学園女子大学の講師(古生物学・博物館学)新 和宏さんが、「対話を通して海洋環境問題を考える」と題した講演を行いました。新さんは、環境課題に向き合う際のクリティカルシンキング、個人の責任、そして「バックキャスティング」の重要性について述べました。バックキャスティングとは、望ましい未来像をまず描き、そこから逆算して今取るべき行動を考える手法です。
その後、参加者はグループに分かれ、発表内容を振り返りながら、研究成果をどのようにアウトリーチ活動へつなげるか議論しました。グループでは、研究者と学校・保護者・大学生をつなぐ仕組みづくり、ユースネットワークの構築、幼い子どもへの海洋リテラシー教育など、幅広いアイデアが出ました。また、メディアやオンラインツール、研究の透明性が市民の理解を広げる上で果たす役割、さらに政府のインセンティブ、資金支援、環境税の可能性についても検討されました。議論を通じて、知識ギャップへの対応の必要性や、環境問題に取り組む際の相互尊重と傾聴の重要性が改めて強調されました。
イベントは、年齢や背景の異なる参加者が、和やかな雰囲気の中で互いを尊重しながら意見を交わしました。対話形式によって、より深い振り返りが促され、多様なグループ間のつながりも強まりました。
AIMECにとっても、本イベントは、高校生による主体的な取り組みを支援し、参加することで、惑星スチュワードシップを共に考える機会となりました。今後も、科学と地域社会をつなぐこうした対話の場が広がっていくことが期待されます。



高校生主催イベント「海・知る・わかるトークセッション」が開催!
https://wpi-aimec.jp/event/3761/